メガネの魅力を深める一日 ― シャルマン工場見学レポート<前編>
2023年10月13日コラム
今回はメガネフレーム製造の舞台裏に迫る特別な一日についてお伝えします!
新潟市から車で約5時間、メガネフレーム一大産地である福井県鯖江市を訪れました。
メガネフレームの世界一大産地「福井県鯖江市」
鯖江市は、国内のメガネフレーム生産の95%以上を占め、世界市場でも20%のシェアを誇る、まさに「メガネの聖地」と言える場所です。
鯖江市がメガネフレームの一大産地になった始まりは1905年明治38年にまで遡ります。
福井県の属している北陸地方は日照時間が短く、冬の時期は晴れの日が少ない気候をしています。
農閑期に少ない初期投資で収入が得られる事や、日露戦争を背景に新聞の発行部数が急激に増加し、
活字文化が隆盛すれば眼鏡が必要になると考えた『増永五左衛門(ますなが ござえもん)』が大阪から職人を招き、村人4人と製造技術を学んだ事が始まりだと言われています。
(増永五左衛門を主役に眼鏡にまつわる物語の映画『おしょりん』が新潟市では11月3日から公開。是非ご覧ください!)
高度経済成長にはメガネの需要が急増し、メガネフレームの産地として鯖江市は大きく成長しました。
メガネフレーム総合メーカー「シャルマン」
このような歴史に培われた伝統と革新を融合させ、デザインから製造までを一貫で行うメガネフレームのメーカー「シャルマン」の本社及びマザー工場の見学をさせていただきました。(工場内部の撮影は禁止の為、残念ながら写真はありません。)
まずは本社内にあるミュージアムを案内していただきました。
こちらには歴史的・文化的に非常に貴重な品々がたくさん展示されています。
べっ甲製フレームやクリスタルのレンズなど、自然物から出来ている歴史を物語るメガネの展示もあります。
今はデザインから製造まで一貫した生産体制であるシャルマンも元はメガネの丁番の1つを作る町工場でした。
シャルマンの前身である堀川製作所時代に主に製作していた飾り鋲もあり、シャルマンのメガネ作りの原点も見る事が出来ます。
後半はマザー工場の見学編です!
㈱シャルマン